圏外【2018年8月19日更新】

キーワード:圏外、オフライン、集中、インターネット中毒、ネット依存、ネット依存からの脱却

 

圏外にいる時間をどれだけの長さ取れるのかが、クリエイティビティを発揮するための大きな要素だ。もしクリエイティビティを発揮したいのであれば、圏外に飛び出さなければならない。そもそも僕が言う圏外とは何か?

 

圏外とは何か?

圏内と圏外。オンラインとオフライン。僕たちは今、常にオンラインにいることを強制されている。NHKラジオ講座『やさしいビジネス英語』で杉田敏さんが、「ビジネスパーソンは休暇中であっても、メールを読み、返信しなければいけない時代の到来と苦悩」について、ビニュエットで取り上げていた。あれは、たぶん、僕が高校生だった頃だと思う。

 

僕たちは今まさにそんな時代に生きている。そんな中で、僕たちはオフライン、つまり、圏外を求めるべきなのではないか。求めるべきだというと語弊がある。伝えたいことは、圏外に行ける権利を僕たちは持っているということだ。

 

僕たちは、何もかもが自由であると思っていたり、逆に、自由なことなんて一つもないと思っていたりする。大切なことは、何が自由にできて、何が自由にできないのかを自覚することなんだ。確かに、この数世紀で、ホモ・サピエンス各個人の権利は広くなった。ただ、現実的には、それは無限の権利ではない。

 

トマス・ホッブズが言う万人の万人による闘争という自然状態では、ホモ・サピエンスの集団が混乱し、結果、社会全体の便益が下がるということから、一定の権利制限を加えるのも止むなしというのが現在のホモ・サピエンスの総意である。

 

圏外を確保することの重要性

なかなか本題に辿りつかないが、何を言いたかったかというと、圏外にいることの重要性である。圏外に飛び出すことは君が持つ大事な権利である。将来、圏外が貴重で高価なものになっているはずだ。圏外はいわば、嗜好品である。だからこそ、圏外を愛でた方がいい。圏外を愛でなければいけない、とか、愛でるべきだというつもりはない。権利を行使しなければ、その権利は奪われていく。だから、権利を持っていることに自覚的になる必要がある。放棄するならば、自覚的に放棄するべきだ。無自覚は敵だ。

 

現代の圏外とは?

今の時代の圏外とは何だろうか? 答えは「銭湯」である。圏外としての銭湯はとても良い。

 

銭湯に行ったら、交互浴をやると良い。温かいお風呂に入り、水風呂に入り、外気の中で座る。これで一周だ。余裕を見て、一時間半を見ておくと良い。30分では短すぎるし、60分でもやや短い。交互浴は身体にも良い。ただ、銭湯への滞在について、本質的に重要なことは圏外にならざるを得ないということだ。しかも、銭湯に行く毎にコストがかかるので、滞在時間が長くなる傾向にある。

 

交互浴は、家庭の風呂では、なかなか実現が難しい。もちろん、湯船にお湯をはって、お湯につかり、お湯から出た後、冷たいシャワーを浴びるという流れにすることは可能だ。ただ、それでは心地よさも半減するし、圏外に飛び出せる時間も短くなる。

 

まとめ

今回、圏外に飛び立つ方法としての「銭湯」を紹介したが、他にも登山、ランニング、水泳、旅がある。また機会があれば、紹介するので、楽しみにしていて欲しい。

 

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以上